佐賀城下再生プロジェクト事業

 佐賀城下再生プロジェクトは、佐賀城とそれを中心とした城下町の沿線にある歴史的建造物の復元・建設、歴史的景観の創造を目的とします。詳細は現在作成中です。

鯱の門
柳町の建物
松原川散策道

 
(1)活動の概要
科学技術の発展により、人々は大きな恩恵を受け、日々の生活が豊になった。しかし、その一方で、科学技術の巨大化・総合化・複雑化が進展しており、市民と科学技術との乖離がますます目立つようになった。例えば、公共事業に対する市民の不信感による行政と市民の対立は顕著である。これまで、技術交流フォーラムは、文部科学省が認定した技術士の集団として、ささやかながら、若年技術者の育成、市民と行政の間に立った“技術の翻訳者”や市民の地域おこし・街づくりの支援活動を行ってきた。主な活動としては、市民、行政、大学が連携した『低平地市民フォーラム』や各国の技術者が集まった『国際低平地シンポジウム』の開催の支援。1ヶ月間の『伊能忠敬展』やその記念講演会の開催。日蘭交流400年の記念行事の『鍋島直正とオランダ展』などがある。これからはNPO法人化を契機として、積極的に①科学技術についての技術講演会。②地方自治体、民間の行う地域づくり、くにづくりに関する事業への科学技術分野での参加。③環境保全における科学技術分野での調査研究や提案、支援。④災害救援活動における科学技術専門家の派遣。⑤科学技術についての国際交流に関する意見交換会、共同研究。⑥科学技術についての行政施策に対する支援や協力に関する提案などの事業を推進する事にしている。

(2)活動の成果
平成9年以来、佐賀大学での若い技術者との勉強会『CE塾』や少年少女を交えた『低平地市民フォーラム』、低平地で悩む各国の科学技術者が集まった『国際低平地シンポジウム』、日本地図をつくった伊能忠敬の『伊能忠敬展やその記念講演会』。幕末の科学技術の発展に大きく貢献した『鍋島直正の顕彰』など、市民と行政が連携するNPO活動をしてきた。その結果は小さくない。例えば、『伊能忠敬展やその記念講演会』では、行政とNPOとの工夫と手作りの連携で、その費用30万円。佐賀県や武雄市が保管して伊能地図やそれに関する書籍、測量器具などは無料で借り、公共施設の展示会場も無料。さらに、展示会場の学芸員の積極的な助言と協力は何よりも有り難かった。行政とNPOが連携した結果、入場料を無料にできたので、子供たちからお年寄りまで数多くの入場者を迎えた。少ない経費で、大きな成果をあげたと自負している。その経験が、NPO活動をさらに活発化させるため、平成13年8月に法人化した。

(3)今後の課題、展望
“IT(情報技術)”を軸とした科学技術は、予想を越えるスピードで発展するでしょう。自制心のない技術開発をすれば、技術から人は支配される恐れがある。そうなれば、人類だけでなく地球上の生物も滅亡する危険性が大きい。私たちは、高い倫理観と国際的な視野を持って、国内外の人たちと共に“自然と人に優しい科学技術の活用”を進める。その活動として、現在、佐賀城の本丸の復元が進められているが、この建設を契機に佐賀城内の歴史的景観の整備への支援や筑後川の支川・早津江川にあった佐賀藩の三重津海軍所跡の公園整備にも力を入れたい。また、地方自治体や国との連携による災害救援体制の充実も図る。さらには、“IT”に振り回されることなく、動植物などの全ての生き物に優しい科学技術の活用を目指す。その一環として、私たちは将来を担う少年少女たちと自然に触れ、遊びながら科学技術の大切さと面白さの啓発を積極的に進めることにしている。