設立の趣旨

.趣旨

 NPO法人「技術交流フォーラム」が目指すものは、「技術士」として文部科学省が認定した国家資格を有する技術集団を核とし、その高度な技術および応用能力をもって、ひとづくり、地域づくり、国づくり、災害救援、環境問題などの活動に科学技術の発展とともに、公益の増進と豊かな社会を作るために寄与することを目的とします。




2.申請に至るまでの経過

 日本の科学技術は各分野で飛躍的に発展を遂げ、世界的に技術立国として評価されてきております。さらに近年は社会の成熟に伴って、環境問題や科学技術者の論理・哲学が重視されるようになり、科学技術は多様化、複雑化の傾向にあります。

 一方で、この科学技術的成熟は中央と地方の格差も生じており、地方の時代の到来の中で、地方の科学技術者の資質向上は大きな課題となっております。さらに、近年の経済減速の中、地方では個々団体・企業が多彩な高級技術者の確保も難しくなっており、かつ、若年技術者への技術や経験の継承も機会が減少しております。

 そのような中、佐賀県在住の「技術士」資格者個人の集まりである、任意団体「佐賀技術士会」は、会員それぞれが危機感を持ち、地方の時代の地方の技術者の在り方について検討を重ねた結果、「技術交流フォーラム」を設立し、意欲のある高級技術者を広く募り、非営利団体として科学技術者論理にのっとり科学技術の面で社会に貢献しようとすることになりました。

 平成12年4月以降、1ヶ月間の「伊能忠敬展」や技術講演会・研修会および歴史講演会の主催や共催をボランティアで数回実施し、その際「法人化」の必要性を痛感し、平成12年12月2日に武雄市において「佐賀技術士会」臨時総会で解散を決議し、NPO法人となるべく「技術交流フォーラム」設立総会を実施しました。

 総会では、法人の名称・役員・参加者・事務局および定款を定め、具体的な認定のための作業は役員に一任され、これに伴い、平成12年12月30日に佐賀大学において役員会を開催し、平成13年度前半に認証を受けるべく早急に作業することを確認しました。