創立記念行事の記録

平成13年10月18日~19日にNPO法人創立記念行事を実施しました。


記念式典、記念講演会および祝賀会
10月18日 15時00分~20時00分(佐嘉神社記念館)



創立総会
10月18日 15時00分~16時00分

 来賓
 (社)日本技術士会九州支部 田中支部長、清水副支部長、古賀事務局長
 九州技術士センタ- 光岡会長
 (社)日本技術士会九州支部長崎地区 山口代表幹事
 長崎県技術士会 犬束会長
 佐賀大学低平地研究センタ- 荒牧センタ-長、甲本副センタ-長、外尾副センタ-長、林副センタ-長
 低平地研究会 荒木宏之氏
 (財)佐賀県土木建築技術協会 松尾理事長
 (社)佐賀県測量・設計業協会 古川会長
 (社)佐賀県地質調査業協会 藤原理事長
 佐賀大学名誉教授 大島恒彦氏、飯盛喜代春氏
 当会名誉会長 向井治孝氏

 式次第
 開会
 開会のことば 副理事長 原田彰
 理事長挨拶 理事長 三浦哲彦
 来賓祝辞(社)日本技術士会九州支部 支部長 田中譲治様
 佐賀大学低平地研究センター センター長 荒牧軍治様
 来賓紹介
 感謝状贈呈(永年の佐賀県技術士会への貢献に対して) 向井治孝様
 祝電披露
 創立主旨と定款の説明 宮副一之
 閉会のことば 副理事長 原田彰
 閉会



記念講演
10月18日 16時00分~17時00分

 演題「幕末佐賀藩の科学技術」
 講師 長野 進 先生
  講師のプロフィール(経歴)
  1959年3月 九州大学大学院経済学研究科博士課程修了
  1959年4月 九州大学経済学部助手
  1960年4月 佐賀大学文理学部助手、以降講師、助教授、教授を経て
  1997年3月 佐賀大学定年退職
  1997年4月 九州国際大学国際商学部教授、現在に至る

 講演の趣旨
  幕末佐賀藩は、日本の中でも科学技術に抜きん出た存在であった。この事について以下の点から検討する。
   ①鉄製大砲の鋳造
   ②蒸気船の建造



祝賀会
10月18日 17時30分~19時30分



現地研修
10月19日9時00分~17時00分

 見学地:長崎市 神ノ島・四郎島、三菱重工業㈱長崎造船所 史料館
 講師:大園隆二郎 先生

 江戸幕府は、日本人の海外渡航を禁じ、貿易もオランダ・中国の2ヶ国に限って、幕府の管理化で行う「鎖国」政策をとった。寛永19年(1642年)以来、佐賀藩は福岡藩と1年交代で長崎警備に当たった。 佐賀藩は、幕府から命じられた警備以外の場所にも海岸防備の必要性を痛感し、独自の大砲台場を造った。それが、神ノ島、四郎島の砲台である。
 神ノ島、四郎島の間(約200メ-トル)を埋め立てて、台場を建設したこの工事は、嘉永4年(1851年)に着工し、翌年完成した。その2年後、幕府の川路勘定奉行は、佐賀藩の案内で、神ノ島、四郎島の砲台と弾薬庫を巡察し、実弾射撃を見た。
 このことを川路は、「1月15日晴れ、長崎所々、台場その他を巡視。松平肥前守(佐賀藩主・鍋島直正)新台場殊によろしき出来である。16万両かかったという。はなはだ感服す。」と長崎日記に記している。